猫の鳴き声で気持ちを理解できる?覚えておくべき4つの鳴き声を詳しく解説

猫は、相手へ気持ちを伝えるために鳴き声を変えています。
一方で、愛猫がこちらを向いて鳴いているのに気持ちが分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、猫の鳴き声と気持ちを解説します。病気の可能性が考えられる鳴き声についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
猫が鳴く理由は気持ちを表現するため

猫が鳴く理由は、飼い主や一緒に住む猫などに「甘えたい」「怒っている」「ご飯が欲しい」などの気持ちを表現するためです。
ただし人と同様、猫も性格が異なるため、あまり鳴かない猫もいれば、よく鳴いて気持ちを表現する猫もいます。あまり鳴かない猫は、相手に気持ちを別の表現で伝えていることもあります。たとえば、目を細くしたり耳の角度を変えたりするのも表現方法です。
猫と人は、直接会話ができません。そのため猫の鳴き声を覚えて、コミュニケーションを図るようにしましょう。
覚えておくべき猫の鳴き声4つ

ここからは、猫の代表的な鳴き声を4つ紹介します。日常的によく聞くので、ぜひ覚えておきましょう。
挨拶の鳴き声短い「ニャ」
朝起きたときなどに声をかけると「ニャ」と返してもらった経験はないでしょうか。
短く「ニャ」や「ニャニャ」という鳴き声は、挨拶のようなものです。そのほかスキンシップ中や、名前を呼んだ時にも同様に鳴きます。
要求したいときの鳴き声「ニャーオ」
飼い主さんに要求したいときには「ニャーオ」と鳴きます。
たとえばお腹が減っているときや、部屋に入れて欲しいとき、構ってほしいときなどによく見られます。
鳴いたときの前後に猫がどのような行動をしていたか、確認しながら要求を解消してあげましょう。
警戒しているときは口を閉じたまま低い声で「ウー」
「これ以上来ないで」といった、警戒心を表すときは「ウー」と鳴きます。「ウー」という鳴き声は、普段と異なり低い音で「アー」と聞こえることもあるでしょう。
猫同士のケンカや動物病院で興奮しているとき、人慣れしていない猫などが出す声です。
威嚇をするときは、眉間にしわを寄せて「シャー」
前述した「ウー」という鳴き声と同様で、警戒が絶頂になると「シャー」と鳴くことがあります。警戒して「ウー」と鳴いているのにも関わらず近づかれた場合に「シャー」と威嚇します。猫によっては「カッ」と鳴くこともあるでしょう。
興奮しているときは、できる限り刺激せず落ち着くのを待つことが大切です。
猫の特殊な3つの鳴き方

ここからは、猫の特殊な3つの鳴き方について解説します。
獲物を捕りたいときに慣らすクラッキング「カカカッ」「クククッ」
獲物を捕りたいけれどうまく狩りができないときに、興奮すると「カカカッ」または「クククッ」といった声を発します。
この声はクラッキングといい、普段の生活ではあまり聞くことがない珍しい鳴き声です。
外に鳥がいるけれど捕れないときや、猫じゃらしなどのおもちゃで遊んでいるときに興奮していると運が良ければ聞けるでしょう。
甘えたい子猫に見られる、口を開けても声がでていないサイレントニャー
口を開けて声をだしているような仕草をするのに、声が出ていない場合があります。このような状態を「サイレントニャー」といいます。
甘えたいときなどに起きるサイレントニャーは、特に子猫に見られる鳴き方です。
満足したときや不安な時にだすゴロゴロ音
正確には「鳴き声」ではないと言われているゴロゴロ音は、満足したときや不安なときに発する音です。音が出る原理は分かっていませんが、咽頭を振動させているといった説があります。
一般的に嬉しいときや満足しているときに、ゴロゴロという音を聞くことが多いでしょう。そのほかにも、ストレスや痛みがあるときも鳴らすので注意が必要です。
鳴き続ける場合は病気の可能性も

普段と異なる様子で鳴き続ける場合は、病気の可能性が考えられます。
以下の様子があるときは、特に注意が必要です。
シチュエーション | 鳴き声 | 考えられる疾患 |
時間に関係なく | 「オーウ」「アオー」 | 認知症や脳神経の異常 |
トイレ中 | 「アオー」 | 尿道閉塞や尿管結石などの泌尿器疾患 |
元気に鳴く | 大きな声 | 甲状腺機能亢進症 |
どのようなときに、普段と違う鳴き方をするかを確認することが大切です。少しでも不安な場合は、早めに動物病院へ受診しましょう。
猫の気持ちがわからなかったら、猫の鳴き声翻訳アプリがおすすめ

猫の気持ちが分からないときは、アプリを活用するのもおすすめです。
猫の声を翻訳してくれるアプリなどもあるため、活用すれば愛猫の気持ちが読み取れる可能性があります。
すべての鳴き声を判別して適格な翻訳をしてくれるわけではありませんが、コミュニケーションの補助ツールとして試してみるのもよいでしょう。
猫の鳴き声を聞き取ってコミュニケーションを図ろう
猫は、鳴き声で飼い主さんや他の猫とコミュニケーションを図ろうとしています。そのため猫の気持ちを理解し、適切なスキンシップやお世話をすることが大切です。
普段と異なる鳴き声を急にし始めたら、病気の可能性も考えられます。少しでも不安な場合は、早めに動物病院で受診するようにしましょう。